写真　　　　アンドリューキッドマン、アンディーデービス、ヒューマックロード、ジョーカレン、マーシャルハットリ、矢口唯史
　　　　ストーリー　矢口唯史


“The Children of Morning of the Earth”

アンドリューは採算について｢多くの数を売るのは次の作品を作るために必要だけど、ただ数を売るのが目的ではない。優れたサーファーを通してサーフィンを伝えることが最大の目的だ。｣と言う。同様に｢アメリカのアクションスポーツフィルムやパンクロックとデジタル映像を編集しただけのミュージックビデオみたいなビデオやビキニ姿がサーフィンの合間に映る類には興味ない｣とも言い切る。｢

モーニング・オブ・ジ・アース｣の監督アルビー・ファルゾンも全く同じことをセントラルコーストの自宅で実に端的に話してくれた。｢優れたサーフィンムービーとは現在過去未来に関わらずサーフィンの持つ普遍的な根本を啓示する哲学を持っている。｣　残念ながらこの言葉の重みに似合うサーフィンフィルムは数少ない。｢リトマス｣が近年のカルトサーフィンフィルムと呼ばれる所以はその辺りにある。｢リトマス｣の中でデレクハインドとテリーフィッツジェラルド、ナットヤングのサーフィンが重なるシーンがあるが、あのフッテージはアンドリューの意志を汲んだアルビーが｢モーニングオブジアース｣から提供したものだ。アンドリューは紛れもなくモーニングオブジアースの子供達なのだ。


登場するサーファーは、ウエインリンチ、デレクハインド、トムカレン、マークオクルーポ、ジョエルフィッジェラルド、ミッキードラ。かくもアンダーグラウンドなサーフィンフィルムはかつてなかった。

<Back>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-3-　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<Next>